DX経営による企業価値向上に向けて

1. 経営ビジョンとDX戦略の連動

当社は、人口減少・災害リスク・インフラ老朽化など社会課題に直面する中、スマート社会の実現と地域社会への貢献を目指し、DXを経営戦略の中核に据えています。DXを通じて業務効率化・生産性向上・ワーク・ライフ・バランス(WLB)を推進し、「信頼される品質」と「地域密着型の価値創造」を両立する会社を目指します。

2. 経営ビジョン・ビジネスモデルの策定

  • DXを通じて、建設コンサルタント業務の高度化と多様化に対応。
  • 地域密着型のビジネスモデルを強化し、持続可能な成長を実現。

3. DX戦略の策定

2025年6月~2028年5月の中期経営計画に基づき、以下の3つの戦略を推進します。

3.1事業戦略のDX

  • BIM/CIM、AR・VR技術を活用し、民間受託の拡大。
  • 3次元数値図化技術の確立による市場創出。

3.2技術戦略のDX

  • デジタルツイン・AI・ロボット技術の導入。
  • UAV・SLAMの活用による現場効率化。
  • 大学・高専との共同研究による技術力強化。

3.3職場環境改善のDX

  • RPA導入・ペーパーレス化・Webアプリ開発による業務効率化。
マネジメントプラン

4. DX戦略の推進

4.1組織づくり

  • 技術管理部内にDX推進室(12名体制)を設置。
  • 各部門から選出されたメンバーによる横断的な推進体制。

4.2デジタル人材の育成

  • DXリテラシー標準に基づく全社員教育。
  • BIM/CIM管理士、無人航空機操縦士などの資格取得支援。
  • 年4回RPA研修を実施。

4.3ITシステム・サイバーセキュリティ

  • Webデータベースを活用したアプリ開発。
  • 情報セキュリティマネジメント・個人情報保護の資格取得を推進。

5. 成果指標と戦略の見直し

戦略分野 KPI(2025~2027年度)
事業DX 民間受託額:5%/年アップ
技術DX 表彰件数:年2件以上、4D・5D技術の開発
環境DX 年4回のRPA研修、完全ペーパーレス化の実現
  • 12月(中間)・4月(通期)に自己評価を実施。
  • 評価結果に基づき、DX戦略を柔軟に見直し。

6. ステークホルダーとの対話