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隠岐ジオパーク国内認定記念シンポジウムと見学会に参加してきました!


*記念シンポジウム
11月28日(土) 13時30分~16時30分
場所:隠岐の島町ふれあいセンター
記念講演:
1.「隠岐片麻岩」隠岐の大陸の時代を読み解く
  島根大学総合理工学部教授  高須 晃
2.隠岐の不思議な生態系について
  隠岐自然倶楽部  八幡 浩二
3.隠岐の地質の特徴と生い立ち
  島根大学名誉教授  山内 靖喜

聴講者:120名

*ジオツーリズム巡検
11月29日(日) 9時~14時
場所:隠岐の島町内ジオサイト5箇所
案内者:高須先生、山内先生、八幡さん、村上さん
参加者:30名

ジオパークとは科学的に見て重要な、また美しい地質遺産を有する自然公園のことで、世界的にはユネスコの支援のもと、2004年に設立された世界ジオパークネットワーク(GGN)が核になり、世界ジオパークの認定を行っています。日本では日本ジオパーク委員会が日本ジオパークの認定を行っており、今回の隠岐ジオパークは日本ジオパークとして本年10月28日に承認されました。
国内では洞爺湖、糸魚川、島原の3箇所が世界ジオパークとして承認されており、このほか隠岐を含め5ヶ所の日本ジオパークがあります。隠岐では、次のステップとして世界承認を目指した活動が始まっています。
隠岐の地質の特徴として、日本列島が大陸の一部であった頃の非常に古い岩石(片麻岩)から海,川起源の堆積岩、様々な火山噴出物など多様な地質が分布しており、それらが形成する変化に富んだ美しい景観を見ることが出来ます。
今回のシンポジウムは国内指定を記念して行われたものであり、たくさんの一般参加があり、見学会では熱心な質問も出て,隠岐の人々の関心の高さと熱意を感じました。2年後の世界GGN承認に向け、私も委員会の一員として出来る限り協力していきたいと思います。


シンポジウム開会にあたり挨拶される隠岐の島町 松田町長


シンポジウムには沢山の人が参加され熱心に聴講されました。


「隠岐片麻岩の見学風景」
砕石として採掘されています。


「火山噴出物(火砕流)の見学風景」
噴火により地表を流れた流理構造がみられ正確にはベースサージと言います。

終わりになりますが皆さんも隠岐ジオパークの世界GGN承認に向け一緒に頑張りましょう!